Deep阿寒湖 ~灼熱のボートフィッシング~
◯画像をクリックすると大きくなります。
◯釣行日 2024年7月下旬
◯YOUTUBE動画リンク https://youtu.be/LWS8YO9LTO0
今年もこの釣りの季節がやって来た。過ぎ去ってみると一年という月日は本当に早く感じるものである。7月下旬の釣行前夜、仲間内が揃った宿での楽しい前夜祭の宴会の余韻を引き摺って、翌朝5時にフィッシングランドへ向かう。今回は、札幌から2名、旭川、帯広、中標津そして登別の私と総勢6名の参加となった。私の歳で下から2番目。皆さん釣りに関しては大ベテラン揃いなのである。私がこの釣りに興じるようになってから早いもので13年目を迎えた。
真夏の湖の釣りと言えば、水温が上昇してしまってトラウトたちは深場に潜り込んでしまい、いわゆる夏枯れで釣りにならないことが多いのだが、阿寒湖は例外である。春秋の阿寒湖の釣りは、渡船を利用した場合、北岸のヤイタイ崎からイシカラ、恩根内崎、砂浜といったところをランガンかけて歩くか、大島、小島、ヤイタイ島に渡っての釣りであり、渡船しない場合は硫黄山川のインレットやポッケ、ジカタなどの湖岸からの釣りがセオリーである。しかし、この阿寒湖DEEPの釣りは、ボートに乗ったまま湖のど真ん中での釣りとなる。解禁明けから初夏のミッジやモンカゲロウなどの虫の釣りが終了し、水温が上昇した盛夏の時期が旬の釣りとなるのである。
このDeep阿寒湖ボートフィッシングの概要については何度も過去エントリーで記しているが、当BLOGもわずかながら閲覧数が増えてきている。初めてこのエントリーを見る方もいらっしゃると思うので、一応記しておきたい。
阿寒湖のアメマスは初夏の時期、モンカゲなどのハッチする虫にしか反応しなくなる時期もあるが、基本的にベイトはワカサギである。阿寒湖には数か所、底が隆起しているポイントがあり、その深さが約10m前後と浅くなっている。夏の一定期間、この場所に新子のワカサギが集まる。必然的にこのワカサギを追っかけてアメマスも集結するという図式が出来上がるようだ。そのアメマスをボート上から狙うのがこの夏のDEEP阿寒湖の釣りである。
まあ、ボート上からの釣り故、釣趣的に十分に満たされるものではないが、仲間内のお祭り釣行であり、表現は合わないかもしれないが、大人の遠足なのである。今回は全員ルアーマンであったが、もともとは生粋のフライマンが2人混ざっている。昨年のこの釣り以来1年ぶりにお会いする方もいたが、釣りをしている間、笑い声が絶えない。気心の知れた仲間であるからこそ成立する釣りであろう。
ルアーでもフライでも、いったんボトムまで落とし込むことからこの釣りはスタートする。開始早々は爆発的に釣れると言っても過言では無いだろう。Wヒットどころか、全員にヒット!なんていうことも珍しくは無いのだ。ジグやスプーンなどを追って、ボトムから水面まで群れでチェイスしてくる姿が多くみられる。しかし、ボートはアンカーで固定されているため、時が過ぎるとアメマスがスレて少しずつアタリが渋くなっていく。後半になっても釣り続けている仲間は、腕もさることながら根性というか執念が違うといつも感じている。私なんぞは後半、ロッドを放り出して、仲間と雑談している時間の方が長いのである。
朝のうちは霧が立ち込めてまだ涼しかったが、8時を過ぎる頃から既に気温が30度越えである。こんなに暑くなるのは想定外であった。ランディング時に飛沫が掛かり水浸しになるのが嫌でウェーダーを履いていたが、今回の釣行では暑くて我慢ができなかった。途中からウェーダーを脱ぎ捨てて釣りに興じていた。まあ、旧知の友人たちと元気にここで会えたことは何より嬉しい。また来年お互いに心身ともに健康で、元気にお会いしましょう。
Comments