3月の北海道 本流・山岳渓流開幕
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◯釣行日 2024年3月中旬
◯YOU TUBE 動画リンク https://youtu.be/4lTQMjE5BgE
朝のうちは比較的穏やかであった波模様も予報に反してだんだん高くなり、サーフでの釣りは諦めた。それで、ここ数年不調だが過去に実績のある遡上アメマスが定位する山岳渓流に潜り込むことにした。今年の3月は低気温の日が続いていたためか、雪融けが進んでいない。山肌や河原全てが雪に覆われていた。山の朝の気温はマイナス8℃で、日中の最高気温も2℃。雪シロが入っていなくて水量が少ない。せっかくここまでやって来たので川に降りてみたが、河原が凍ってスケートリンク状態である。これではスパイク付きブーツかアイゼンが無ければ強烈に滑って歩けない。諦めて河口に近い本流を目指した。
後志利別川に向かう。狙った流域は兜野橋下の左岸側である。ここは平日・休日に関わらずいつ通っても釣り人の姿があるメジャーなポイントである。橋の下流、右岸側が深くなっていて、左岸側から立ち込める場所まで立ち込み、ダウンかダウンロスにルアーを引いての釣りとなる。ルアーマンよりもフライマンの方が多いポイントでもある。本日は誰も入っていなかった。早速、ルアーの種類やリトリーブの仕方を変えながらキャストを続ける。しばらくは追いさえも確認することはできなかった。アメマスは絶対に居るはずだ。食いが悪いのはやはりスレているからなのだろうか。川に立ち込めるだけ立ち込んで橋の真下を狙ってみた。なるべく、水の流れに合わせてアメマスの目前でスプーンを漂わせるようなリトリーブをすると、鈍い前アタリの後、気の良いアメマスがルアーを咥えてくれたようだ。45cmの遡上アメマス・・、すこぶる綺麗な魚体であった。
その後反応が無く、午後からさらに南下する。目星をつけておいた一本の溪に分け入る。林道が開いていたので最初上流に向かう。そのエリアもまだ山肌にも川原にも残雪があった。残念ながら反応無し。下流側に回っていくつかの流域をピンポイント的に立ち寄ってみたがアメマスからのコンタクトは得られなかった。
堰堤へ。ここへは毎年今時期、最低1回は訪れる期待を裏切らないポイントだ。ただ、そう思っているのは私一人ではないようだ。他の釣り人の痕跡があることも多い。そのタイミング次第で釣れたり釣れなかったりする。重量級のシンキングミノーに反応が無いので、Dコンの5cmをスイベルに繋ぎ、対岸の落ち込みからダウンクロスでミノーをトレースする。すると突然銀色の巨大魚がミノーをチェイスしてくるのが見えた。最初、型がデカ過ぎるのでサクラマスかと思ったが、2度目のチェイスで反転した時に白斑が見えたのでアメマスと確信。一発目はフッキング合わずアタリと同時にバラシ。2回目は完全咥え込んだが、Dコンに付いているシングルフックが小さかったためか2秒ですっぽ抜けてしまう。思わず声が出て天を見上げる。
このポイントに定位していたアメマスは一本や二本では無かったようだ。3度目のバイトで今度はがっちりフッキング。しかしここでアクシデントが発生。アメマスがバイトした時に合わせを入れると、リールのストッパーが外れ逆回転してしまう。スピニングなのにバックラッシュとは・・。この状態ではラインが巻けないので、対岸に渡ってラインを手繰り寄せなんとかランディング。私のネットには納めることのできない63cmのアメマスであった。バレなくて良かった・・。
そろそろヒグマが起き出してくる時期でもあり、林道歩きの途中に雪崩に巻き込まれる危険性もある。渓での釣りは今時期、特に細心の注意を払わなければならないだろう。ストッパーが壊れたようなので、渓流用のリールも新調しなくてはならないね。
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