September 30, 2023

極東湿原河川~遡上アメマスを狙って~ DAY1

◯画像をクリックすると大きくなります。
◯釣行日 2023年9月中旬
◯YOUTUBE動画リンク  https://youtu.be/a-itp1FlMTw

*来週は釣りが目的では無いのですが、出先となるため、お休みします。

今年は全道的に暑いが続いていた。9月に入っても気温が高い日が続いていたが、半ばを過ぎ各種SNSで道東・極東域の遡上アメマスの便りが聞こえてくるようになった。以前からの計画通り、師匠とともに3日間の予定で根室管内の湿原河川を彷徨してきた。滞在期間中、天気予報はあまり良いものではなかったが、雨で増水し川が濁って釣りにならなかったら、OSO18も捕獲されたことだし濁りに強い別寒辺牛川の上流域でも探ってみようと話していた。まあ茶内原野を徘徊しているヒグマはOSO18だけではないのだけど・・。

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初日、虹別オートキャンプ場の朝の気温は20℃を超えていた。非常に蒸し暑い。日中は27℃まで気温が上がる予報だ。道東の内陸部で今時期のこんなに気温が高いというのはやはり異常に感じる。

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橋から入渓したのでしばらくは反応が薄かったが、徐々にここぞというポイントでアメマスからのコンタクトが得られるようになった。サクラマスがペアリングして産卵床を掘っている姿が散見された。産卵床を踏まないように注意し、師匠と交代でポイントを探りながら釣り下って行った。かなりの数のサクラマスを見た。こんなにサクラマスが多いのに、ヤマメがあまり釣れないのが不思議だ。今回の釣行でも3日間通して新子ヤマメ1匹であった。

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アメマスはサクラマスの後方に付いていることが多かった。ただそのアメマスは中小型が多い。大型のアメマスは単独で倒木下などの大場所に身を潜めていたようだ。薄っすらと婚姻色が体側に出ていて、すでにスボーニングの体制に入っている個体も多かった。居てもなかなかルアーを追わない。また喰ってきてもショートバイトが多かったような気がする。必然的にバラシも多かった。私が何度もミノーを流し、チェイスはあるがなかなかフッキングできなかったポイントで、師匠に交代すると一発でバイトして来た。悔しかったが、リトリーブテクニックの差なのだろうね。

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釣り人の足跡があった。昨日のものと思われた。おそらく2人組で足跡の方向からupの釣りである。湿原河川の釣りはupの釣りとdownの釣りでは、ポイントの狙い方やリトリーブの仕方が異なるので、必然的にどちらであっても竿抜けができる。その竿抜けを狙って丹念にミノーを打ち込んでいった。

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私もなんとか50upに巡り会うことができた。師匠はコンスタントに良型を釣り上げている。

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今回はアメマスの定位している流域とそうでない流域がはっきりしていたように思う。倒木下やボサ下、バンク下など同じようなポイントなのに反応あったり無かったりする。それでも師匠ともども満足のいく釣行となった。

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DAY2・3へと続く

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虹別オートキャンプのコテージは9月以降半額となる。トイレはもちろん、シャワーや電子レンジがあるのはありがたかった。師匠とバーベキューをしながら翌日の釣行の作戦会議だ。

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September 23, 2023

遡上アメマス~道南の薮沢を彷徨う~

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◯釣行日 2023年9月上旬
◯YOUTUBE動画リンク  「遡上アメマス~道南の薮沢を彷徨う~」https://youtu.be/CMtic5ywbU0

9月に入っても相変わらず気温が高い日が続いていた。今年の夏は長い。それでもそろそろ渓のアブやブヨの類は姿を消した頃だろうということで、札幌の友人H氏と道南の渓に出掛けてきた。8月はDEEP阿寒湖のアメマス釣りや知床のカラフトマス釣りにアタックしたが、渓には一度も訪れていない。ほぼ1か月半ぶりの渓の釣りとなった。

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釣行前日は道南方面は土砂降りの雨に見舞われた。雨は夜半には止む予報であったが、この雨の量ではさすがに厳しい。友人と相談して集合時間を遅らせた。予想通り道すがら垣間見た遊楽部川、野田追川、落部川など道南の名流は、著しく増水し濁りも強く、釣りができる状況では無かった。しかし、早めに現地に到着した友人から、今回予定していた渓は濁りも水量も平水に近く釣りが可能であるとの連絡をいただく。友人には好みの流域で先に釣ってもらうことにし、私は焦っても仕方ないので、予定の集合時間に間に合うようにゆっくり車を走らせた。

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アブやブヨの類は予想通り姿は無かった。昨年の同時期は気温、湿度ともに高く、フィールドにはやぶ蚊が狂喜乱舞していた。【モスキートパラダイスの溪】というタイトルで昨年はエントリーしている。以前からこの渓に入る時には防虫対策への対応は入念にしている。9月はやぶ蚊の狂暴性が6月、7月の比ではないのだ。森林香の煙をものともせず急降下攻撃の連続。さすがにティートバリバリの防虫剤を塗っていたところは回避できたが、ちょっとでも隙間があると容赦なく刺してくる。市販の柔なスプレー式の防虫剤では歯が立たないだろう。その蚊も今年は気にならなかった。今年の北海道は7月末からずっと猛暑続きであった。気温が高すぎる日が続くと蚊も元気がなくなるらしい。

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先発の友人は比較的型にも恵まれ、数も釣れたらしいが、合流後に予定していた流域を一緒に釣った時には、なんとか型が見られたというレベルであまり良い釣果では無かった。すでにスボーニングの体制に入っていたアメマスも多かったのだろう。活性が低くなかなかルアーを追わない。また喰ってきてもショートバイトが多かったような気がする。必然的にバラシも多かった。ポイントに何度もルアーを流し込み、居ないと判断して横を通り過ぎると大きな影が走る。それでも中には気の良いアメマスも居たようで、狙いどおりのポイントでロッドを絞り込んでくれた。

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6月に訪れ支流域は、強烈なボサ場と化していた。その時には狭いながらもなんとか川通しにスラロームできたが、今回、流域の半分はボサが覆い被さり釣りにならなかった。盛期は過ぎてはいたが特定外来生物の黄色い花、オオハンゴンソウが両岸に背を伸ばし咲き乱れていた。この花が川幅の狭い溪の両側に大量にあると、釣りには非常に厄介だ。茎も葉も花弁も強烈に堅いのである。ラインやルアーのフックが引っ掛かり、抜こうとしても容易に抜けてこない。無理をするとロッドが折れてしまう。こいつのせいで、なかなか思うように前に進めなかった。

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友人と交互に釣り下るがなかなか良いサイズが出ない。去年はもう少し数も型も良かったと思うのだけど。アベレージ30cm、1本だけ50cmくらいのが釣れた。今回の釣行はイワナがサイズが多かったように思う。メインの本流域に行けなかったのが残念である。今シーズン後1回くらいは、キノコ探しも兼ねて訪れてみたい。

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September 16, 2023

2023年8月下旬 Deep阿寒湖again ~いつまで釣れるのか~

◯画像をクリックすると大きくなります。
◯釣行日 2022年8月下旬
◯YOUTUBE動画リンク  https://youtu.be/pnyEJfsTePA

YouTubeの動画UPで順番が逆になってしまったが、知床カラフト遠征の前哨戦として、今季3度目の阿寒湖を訪れた。今回は2度目のDEEP阿寒湖の釣りである。さらに阿寒湖に移動する前に日高方面のアキアジを狙って2日間フィールドを彷徨った。前週は調子が良かったとの情報をお聞きしたが、私が訪れた時にはアキアジは極めて活性が低かった。しかも連日30度越えである。暑くて集中力も萎え、見事に玉砕。気を取り直して阿寒湖に向かったのである。馴染みの宿で札幌の師匠や東京からのゲストK氏と合流し、軽く前夜祭。翌日の天気があまり悪くならないことを願って、早めに床に就いた。

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翌朝5時前にフィッシングランドに向かう。そこには現地で合流の帯広のN氏、釧路のエキスパートフライマンのK氏とその友人が既に到着していた。今回も総勢6名での釣りである。今日の阿寒湖は良い天気が約束されていたが、早朝は濃霧に包まれていた。また、風も無く釣りをするには全く問題は無さそうである。フィッシングランド「アメマス号」のボートは定時に桟橋を離れ、目指すポイントに走り出した。

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今回は今季2度目のDeep阿寒湖の釣りなので、一つ目的をもって臨んだ。この釣りの概要については前回の「DEEP阿寒湖の釣り」で説明しているので省くが、この釣りは7月中旬ごろから始まっていつ頃まで釣り続けることができるのか、私の中では判然としていなかった。船頭にお聞きすると、時が経つと段々釣れなくなるとの話だけで漠然としている。この釣りがお盆過ぎの8月下旬でも成立するのか検証したかったのである。

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船頭の合図で一斉にルアーを落とすと第一投目から船内に歓声が上がる。本日も湖底のアメマスの魚影は濃いようだ。前回より反応が悪くなっているのではないかとの予想に反して、全員最初から景気良くロッドが弧を描いている。良型のアメマスがジグなどのルアーの着底と同時に果敢にバイトしてくる。前回のこの釣りから1か月が経過しているが、この間もワカサギを飽食していたようで、アメマスのコンディションは型が大きくなっているような気がした。

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釣り始めてから1時間くらいの間は、アメマスはスレていない。だからルアーは色も形も重さも全く関係ないといっても過言ではないだろう。掛けたアメマスを湖底から引き上げる時に、数匹のアメマスが後を追って一緒にまとわりついてくるのが見える。この後追いのアメマスは悔しいことにフッキングしているアメマスよりも型が大きいことが多い。その光景は圧巻である。ランディングしたアメマスが口からワカサギを吐き出すのもよく見る光景である。

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師匠こと札幌のM氏

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帯広のN氏

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東京からのゲストK氏

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釧路魔フライマンK氏

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Wヒットの連発

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フライマンのK氏がニジマスを釣り上げた

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アベレージ40cmから50cm。調子が良いと50UPの連発もあった。内水面で越冬するアメマスの特徴である金色のボディーが眩しい。

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光の加減か、白い虹の光景が見られた。霧に霞む湖面に浮かぶチュウルイ島の風景は幻想的であった。

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8月の下旬であってもまだまだ釣れると感じたDeep阿寒湖の釣りであった。9月に入るとスボーニングの準備のため尻駒別川の方に移動するのであろうか。8時を過ぎるとスレが進み、極端に喰いが悪くなることが多いのだが、比較的最後までコンスタントに反応があったように思う。船中300本といったところか?。今年のお祭り釣行も有意義な中で終了できた。

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September 09, 2023

世界遺産知床 カラフトマス釣行

◯画像をクリックすると大きくなります。
◯釣行日 2022年8月下旬
◯YOUTUBE動画リンク https://youtu.be/gtrBgvXo_MY
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*胆振西部のアキアジ釣りについて、アキアジがまだ海水温が高くて2週間以上遅れているようです。毎日早起きして様子を見に行っていますが、まだアキアジが釣れているのを1度も見ておりません。私自身まだロッドを振っていないのですが、今後釣果に恵まれたらYOUTUBEの動画にはUPする予定です。でもBLOGやインスタには上げませんので、少しでも興味がある方はお手数ですが、チャンネル登録をお願いします。
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7月下旬のDeep阿寒湖の釣り以来、1か月余り全く釣りに出掛けることはなかった。主な理由は毎日があまりにも暑くて、釣りに行く気力・体力が消耗してしまったこと、アブやブヨなどの吸血昆虫が嫌いなので、虫が狂喜乱舞している溪には近づきたくなかったことなどが挙げられる。また8月上旬には、札幌に住む娘が孫を連れて長期間里帰りしていたので、毎日孫と遊んで過ごしていた。微妙に忙しく、お盆期間中には地元の寺に行ったり夕張へ墓参りに行ったりしていた。

お盆が終わった8月下旬、以前から仲間内で計画していた世界遺産知床へのカラフトマス釣行に出掛ける機会を得た。実は、この釣行とセットで知床遠征の前日、Deep阿寒湖againの釣行もあったのだが、YouTube動画の関係で同じフィールド・ターゲットの釣りが続いてしまうため、先に知床のカラフトマス釣行をupしたい。

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昨年も同メンバーでのアタックの予定であったのだけど、いろいろあって結局師匠と2人の釣りとなってしまった。今年は4人揃って知床のカラフトマス釣りにアタックすることができた。札幌の師匠ことM氏、帯広のN氏、カラフトマスの釣りは初めてという東京からのゲストK氏と私の4名である。前泊のウトロの宿を出発したのが午前3時半。船頭兼ガイドとの合流場所であるウトロ港に移動する。ガイドは既に到着していて、早速タックルやクーラーなどをボートに積み込み、早々にウトロ港を出港した。カラフトマスは朝マヅメが勝負であるからだ。

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今年のカラフトマス釣行は、お盆期間に入っても良い情報はあまり無かった。羅臼側もウトロ側もオホーツクの河口も群れが薄く、カラフトマスフリークたちは苦戦していたようだ。カラフトマスよりもアキアジの釣果情報の方がSNSでは先行していたように思う。今回も自力ではフィールドに近寄れない知床の先端部へ、ボートで移動しての釣行を計画した。ご存じのように知床大橋以降は、特別に許可をもらわない限り立ち入り禁止区域で、勝手に陸路からはアプローチできない。そのため、知床岬先端部の河口を狙う場合、ショアからではなく、ボートで海路を移動しなければならない。上陸も禁止なので、船上から河口周辺目掛けてキャストするスタイルの釣りとなる。ガイドが操船するプレジャーボートは、べた凪の海を1時間ほど疾走し無事目的地に着いた。

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到着した時、河口界隈でカラフトマスを獲っていたのか3頭のヒグマが辺りを徘徊していた。我々の姿を見て、一端山の方に姿を消したのだが・・・。

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早速キャストを始める。私も仲間も昔からカラフトマスの釣りはルアー単体である。浮きルアーや餌釣りは経験がない。フレッシュな群れならば1投目から反応があってもおかしくはないのだが、しばらく反応が無かった。河口間際にはカラフトマスの群れが背びれを出して泳いでいるのが見える。しかし、河口のカラフトマスは真水を飲んでいるため、極端に喰いが悪くなっているように思われた。それで、河口を外して脇のエリアを丹念に狙ってみる。キャストしたスプーンをゆっくりリトリーブした時にあの懐かしいズンッといった鈍くて重いアタリがロッドに伝わる。本日初めてのバイトがあった。合わせも決まって船頭のアシストで、無事ランディングできた。仲間にもヒットが続く。バラシも多かったが、フレッシュなカラフトマスも混じっているようで、群れの真ん中を通すとコンスタントに反応はあった。

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私が掛けたカラフトマスはセッバリのオスが多かったような気がする。オスのカラフトマスはスプリンターの異名があり強烈に走る。パワフルでトルクフルだ。釣り味は最高なのだが、キープする気は起きない。ボートに上げずに全てリリースした。

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朝方姿を消したヒグマの一頭が、河口に舞い戻って来た。しばらくは海に飛び込んだり川の中を遡っているカラフトマスを追いかけ回したりしていたが、突然我々のボートら向かって泳ぎ始めた。その距離わずか数メートルまで接近。船頭が慌ててアンカーを上げる。これはヤバいと身構えるとヒグマは反転して岸に戻って行った。船頭いわく、我々が釣り上げたカラフトマスを見て横取りする目的で接近したのだろうとことであった。至近距離まで接近して来たので、ちょっと焦りましたね・・。

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とりあえず、全員に型が見られて良かった。リリースしたセッバリのオスも含めて、船中30本くらいだろう。カラフトマス釣行はこの知床遠征1回で終了である。次はアキアジモードに移行したい。オホーツクや道東の太平洋側では釣れているようだけど、道南域は現時点でまだ海水温が高過ぎて河口はにアキアジの姿は無い。遅れているだけだと思うのでこれからに期待したい。

 

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September 01, 2023

Deep阿寒湖 ~真夏のボートフィッシング~

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◯釣行日 2023年7月下旬
◯YOUTUBE動画リンク https://youtu.be/SBqklYiaWaw

今年もこの釣りの季節がやって来た。過ぎ去ってみると一年という月日は本当に早く感じるものである。7月下旬の釣行前夜、仲間内が揃った宿での楽しい前夜祭の宴会の余韻を引き摺って、翌朝5時にフィッシングランドへ向かう。今回は当初6名の予定であったのだが、帯広のN氏が事情があってキャンセル。総勢5名のアタックとなった。私がこの釣りに興じるようになってから早いもので12年目を迎える。

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真夏の湖の釣りと言えば、水温が上昇してしまってトラウトたちは深場に潜り込んでしまい、いわゆる夏枯れで釣りにならないことが多いのだが、阿寒湖は例外なのである。春秋の阿寒湖の釣りは、渡船を利用した場合、北岸のヤイタイ崎からイシカラ、恩根内崎、砂浜といったところをランガンかけて歩くか、大島、小島、ヤイタイ島に渡っての釣りであり、渡船しない場合は硫黄山川のインレットやポッケ、原野などの湖岸からの釣りがセオリーである。しかし、この阿寒湖DEEPの釣りは、ボートに乗ったまま湖のど真ん中での釣りとなる。解禁明けからミッジやモンカゲロウなどの虫の釣りが終了し、水温が上昇した盛夏が旬の釣りとなる。

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このDeep阿寒湖ボートフィッシングの概要については何度も過去エントリーで記しているが、当BLOGを始めて見る方もいらっしゃると思うので、一応記しておきたい。

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阿寒湖のアメマスはハッチする虫にしか反応しなくなる時期もあるが、基本的にベイトはワカサギであると考えられている。阿寒湖には数か所、底が隆起しているところがあり、その深さが約10m前後と浅くなっている。夏の一定期間、この場所にワカサギが集まる。必然的にこのワカサギを追っかけてアメマスも集結するという図式が出来上がるようだ。そのアメマスをボート上から狙うのがこのDEEP阿寒湖の釣りである。

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まあ、ボート上からの釣り故、釣趣的に十分に満たされるものではないが、1年に1回の仲間内のお祭りであり、大人の遠足なのである。今回はルアーマン4人、フライマン1人の混成チームであった。ルアーの釣り、フライの釣りなどセクトなどは存在しない。昨年のこの釣り以来1年ぶりにお会いする方もいたが、船中笑い声が絶えない。気心の知れた仲間であるからこそ成立する釣りであろう。

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旭川のU氏

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札幌のH氏

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中標津のT氏

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岩見沢のM氏。今回唯一のフライマン。

ルアーでもフライでも、いったんボトムまで落とし込むことからこの釣りはスタートする。開始早々は爆発的に釣れると言っても過言では無いだろう。Wヒットどころか、全員にヒット!なんていうことも珍しくは無いのだ。ジグやスプーンなどを追って、ボトムから水面まで群れでチェイスしてくる姿が多くみられる。しかし、ボートはアンカーで固定されているため、時が過ぎるとアメマスがスレて少しずつアタリが渋くなっていく。フライはルアーに比べると比較的コンスタントにアメマスからの反応が続くようだ。

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開始早々、札幌のH氏がシルバーメタリックのニジマスを掛ける。50は軽く超えているだろう。しかし、彼は相変わらずニジマスには興味を示さない。まわりの羨望をよそにメジャーを当てることなくそそくさとリリースしてしまった(笑)

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今回は船中200本といったところだろうか。この釣りが始まるのは7月中旬。いったいいつ頃までこの釣りが可能であるのかはっきりとはわからない。8月下旬に知床のカラフトマスを予定しているので、その時に立ち寄り検証してみよう。

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August 26, 2023

道央ヤマメの里 ~パーマークに逢いたくて~

◯画像をクリックすると大きくなります。
◯釣行日 2023年7月中旬
◯YOUTUBE動画リンク https://youtu.be/0-tkEE3CAaQ

この水系は、今から30年ほど前、ヤマメを専門に狙って、餌釣り釣行をしていた頃の私のホームリバーである。支流が多く、フィールドは多岐にわたっている。ずっと昔から道央圏では、ヤマメ釣りのメッカとして人気があった。私は国土地理院発行の地図とにらめっこしながら、3年かけて本支流域の全てをほぼ踏破した。しかし、所詮その当時はサンデーアングラーであるから、目指す川に入って、あまりヤマメが釣れなかった時に、時期をずらして再入川し検証する・・なんていう時間の余裕が私にあるはずもなかった。私の釣り方がルアー釣りに転向してからは、ターゲットがヤマメでは無くアメマスに変わったため、極端にこの川への釣行回数は減った。しかし、その当時比較的釣れた流域にタイミングが合えば今でも訪れている。年に1回くらいは、パーマークが美しいヤマメの姿をしっかり見ておきたい。

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市街地から近い里川である。100%ではないが、このフィールドでヒグマと遭遇するリスクは、極めて低いと思っている。奥に行けば山岳渓流の渓相の所もあるが、概して平坦で釣りやすい。そのため、札幌のリタイヤ組がシーズンはヤマメ釣りをしたくて、この街に別荘を建てているという話も聞いた。

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道央・道南方面はヤマメの解禁から1か月以上経過している。解禁ラッシュの釣り人の数も少しは落ち着いた頃だろう。そんな理由にてここにアタックすることを決めた。もちろん橋から入渓するなんて馬鹿げたことはしない。

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今年はヤマメの型が良かったと思う。尺には全く及ばないがいわゆる乙年サイズの幅広の姿を見ることができた。新子を嫌ってミノーで通した。数も予想よりも多く釣れた。川通しで行けない所は岸の草原に踏み跡がしっかりあったから、解禁以降釣り人が入っていたのは間違いない。しかし、河原の砂地には足跡が無かったから、ここしばらくは釣り人が入っていなかったのかもしれない。運も良かったようだ。

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ロッドがミディアムクラスの6.9ft。ラインがPE1.2号でヤマめにはオーバースペックであるのは承知しているが、この流域にはアメマスが遡上しているのである。ヤマメやイワナだけなら、ウルトラライトのロッドにラインは0.8号で十分なのだけど、40upのアメマスが釣れるとこのラインシステムでは不安である。実際、昨年も40upのアメマスが数本掛かっているのである。本日はそのアメマスがなかなか釣れなかった。

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今時期、この流域のアメマスはファーストランだから著しく遡上スピードが速い。今回はそのアメマスが釣れないので、もうこの流域には通り過ぎさらに上流に行ってしまったか、まだ到達していないのかどちらかだろうと考えていた。しかし、下っていくと岸際のバンク下でやっとアメマスからのコンタクトがあった。型は42cm。それからもアメマスは何回かバイトしてきたが、ことごとくバラシ。ヤマメのタイミングで合わせを入れるとアメマスには早合わせになってしまうようだ。

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ヤマメは平瀬で何度もライズを繰り返していた。ここならドライフライが楽しそうである。まあライズがあった所をミノーを通しても普通に釣れるのだけど・・。アブなどの吸血昆虫が川に落ちたタイミングで、幅広ヤマメを求めてもう一回くらい来てみたい。サビが入る前に・・。

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August 19, 2023

道南アメマスの里 No3 ~ファーストランを狙って~

◯画像をクリックすると大きくなります。
◯釣行日 2023年7月上旬
◯YOUTUBE動画リンク https://youtu.be/W1JLoyNWbt8

道南キャンプ釣行最終日である。この日は予定通り早朝に師匠と合流した。前回、師匠とご一緒した巨大アメマスの溪へ訪れることにする。前回は師匠が65cm、私も60cm近いアメマスをランディングできた流域である。あれから1か月近く経っている。入渓後、下流側に向かってスラロームを掛けるのがセオリーであるのだが、本日はポイントからの反応があまり良くなかった。昨年63cmのアメマスが炸裂したポイントでしつこくミノーを流していた。

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残念ながらそのポイントから反応が無かったが、その下流側のボサ下に目が止まる。何気なくミノーを放り込むと、ボサの奥から影が走り、いきなりミノーをひったくられた。膝下くらいの浅いポイントである。相変わらずネットが役不足であったが右往左往しつつも何とかランディングできた。計測すると55cm。浅くてもボサ下などの身を隠せる場所に大型のアメマスは定位しているようだ。

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やはりこの流域も前回よりも水量が少ない。前回師匠と下った時、大型のアメマスが潜んでいた深みは、底が見えている所が多かった。また、魚影もそんなに濃くは無い。それでも全く居ないというわけではなく、居る所には居るが、居ない所には全く居ないという感じで、流域によって魚影の濃さにムラがあった。

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師匠もここぞというポイントでは良型を引き摺り出している。前回同様フローティングのミノーが活躍したようだ。

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この溪は河原がほとんどなく、ずっと川に立ち込みながら下っていくことになる。両岸も踏み跡など無く、藪が酷くて歩ける状況ではない。だから釣り人が入っているのかどうかは、はっきりとはわからなかった。

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今回の釣行は前回の釣果の半分以下であった。そんなに大きな河川規模では無いので、水量が少ないと、身を隠せる場所が無いというのは厳しい状況である。次回は雨の後の水量が多い時に狙ってみたい。

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August 12, 2023

道南アメマスの里 No2 ~ファーストランを狙って~

◯画像をクリックすると大きくなります。
◯釣行日 2023年7月上旬
◯YOUTUBE動画リンク https://youtu.be/WSv3jP4UgU8

前回、師匠とご一緒した新規開拓の溪へ単独で訪れた。あれから1か月近く経っていたが、川岸の草木は著しく高く伸びていた。もともと川幅狭く、腰くらいまでの深さがあり、流れも速い流域である。その時にもかなり釣りづらいと感じたが、両岸から草木が覆い被さりまともにキャストができないポイントもあった。

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前回と同じ流域に潜り込んだが、前回ほど魚影は濃く無かった。それでも全く居ないというわけではなく、ここぞというポイントではアメマスがミノーに喰らいついてきた。しかし、キャストは問題無いのだが、ボサが酷くて両岸のボサにラインが絡まり、掛けてから取り込むまでが大変であった。

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やはりこの流域も前回よりも水量が少ない。前回師匠と下った時、大型のアメマスが潜んでいた深みは、底が見えている。アメマスの特に大型は身を隠せる場所に潜んでいることが多い。両岸のえぐれたボサ下や倒木下などは恰好の隠れ場所なのだが、水量が少ないとよりナーバスになってしまうようだ。

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居付きイワナもあまり釣れなかった。前回から一か月は経過しているので、その間にこの流域は釣り人が入っていたのかもしれない。

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アベレージは40cm・・、最高で50cmくらいである。下流側に進むとさらにボサが酷くなっていく。これ以上進むのは無理と判断し、途中から無理やり脱溪した。気温が高く暑い。川にどっぷりと浸かっている時には、比較的水温が低いので暑さは感じなかったが、陸に上がって少し歩いただけで、全身から汗が吹き出してくる。明日は師匠と合流予定。もう少し下流域を探ってみよう。

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August 05, 2023

道南アメマスの里DAY1 ~ファーストランを狙って~

◯画像をクリックすると大きくなります。
◯釣行日 2023年7月上旬
◯YOUTUBE動画リンク https://youtu.be/RWlZmn6q23M

早めにフィールドに到着したくて、朝5時に我が家を出発する。久しぶりの単独釣行である。昔から私は、どちらかと言えば単独釣行が多かったが、還暦を過ぎてからは、若い頃以上に慎重になっているように思う。体力や筋力の低下で、イメージ通りに身体が動いていないと感じることが多くなった。フィールドでなにかトラブルになったり、ハプニングが起きたりすることを必要以上に心配をしている。不注意から怪我をして動けなくなったり、ヒグマに遭遇したり自然相手の遊びであるから常に危険と隣り合わせであることは、今まで以上に認識しなければならないだろう。家族に迷惑は掛けたくない・・。

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前回入ることができなかった本流域を目指すことにした。この流域は沈倒木が入り組んでいるポイントで入渓直後から期待できるはずなのだが、どこをどう流しても全く反応が無い。川岸の砂地に足跡は無かったから、直前に釣り人が入ったとも思えない。しばらく雨が降っていなかったせいか著しく水量が少ない。平水時の半分くらいである。ちょっと下った深みで、逆引きしてたミノーにアメマスが喰らいついた。40cmくらいではあったが、ボーズを回避できたことを素直に喜んでいた。

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やはり水量が少ないことは、釣果に著しい影響を与えているようだ。昨年、大型のアメマスが潜んでいた深みは、底が丸見えなのである。アメマスの特に大型は身を隠せる場所に潜んでいることが多い。両岸のえぐれたボサ下や倒木下などは恰好の隠れ場所なのだが、これだけ水量が無いと浅すぎて、より警戒心が高くなってしまうようだ。

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腹がオレンジ色の居付きイワナも少ない。下流に行くほど魚影が薄くなっていったように思う。目新しい足跡は見なかったが、下流側に入渓ポイントがあるので、この流域は釣り人が入っていたのかもしれない。

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アベレージは30cm・・、結局50upは一本も釣れなかった。例年であれば今時期、何本かは姿が見られるのに・・。本隊はまだ下に居るかもしれない。最近日中の気温が高過ぎて、山の釣りは行く気がしない。アブやブヨ類も狂喜乱舞していることだろう。9月に入ったら再訪してみよう。

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July 28, 2023

新規開拓の溪~ランカーアメマスを狙って~

◯画像をクリックすると大きくなります。
◯釣行日 2023年6月中旬
◯YOUTUBE動画リンク  https://youtu.be/uesYr5Nj3_A

師匠と巨大アメマスの溪へ訪れた。本日は本流域を狙う予定であったが、ファーストラン(産卵遡上群)のアメマスは遡上のスピードが著しく速いから、もっと上にいるのではないかと師匠がおっしゃる。私はまだ流石に時期が早いのではないかと思ったが、相談の結果、上流へ潜り込むことを決めた。

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師匠の見立てはやはり正しかった。私は今時期ならまだ居付きのイワナしか釣れないだろうと高をくくっていたが、一発目から40up。師匠が50upを掛ける。こんな早い時期からここまでアメマスが遡っていることに驚いた。しかしまだ散発である。以前から気になっていた渓があった。ボサが酷くて敬遠していたが、ここでアメマスの姿が見られたのだから、そこにも遡っているはずである。移動を決めた。

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場所を移動して1投目から反応があった。しかもランカークラスである。焦った私は早合わせの連発。3連続、4連続とバラシの無限ループに嵌ってしまったようだ。師匠は順調に釣り上げている。ランカークラスのアメマスが多いので、なかなか寄せられず取り込みにかなりの時間を要する。

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師匠がニジマスを釣り上げた。ここはニジマスも居るということに驚いてしまった。そんな感じの溪ではない。最初に訪れた時にはウグイが多そうに見えたのだけど、ウグイは1本も釣れなかった。おそらくランカークラスのトラウトが多いので、ウグイは恰好のベイトになっているのかもしれない。

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相変わらず私のバラシは多かったが、なんとかスパイラルからは抜け出し、アメマスをしっかりフッキングできるようになった。やっぱりバラシ地獄から抜け出すためには根性で釣り上げるしか術は無いのである。

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とあるポイントで、ラパラにランカークラスのニジマスが喰らいついた。ジャンプ4連発。カメラのアングルを元の位置に戻すのを忘れて、ヒットシーンがうまく撮れていなかったのか残念である。こいつは、最初から私のネットでのランディングは諦め、師匠にアシストを頼んだ。計測すると55cm。久しぶりのランカーニジマスであったが、居るはずのないフィールドなので、心境は複雑であった。

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そろそろ脱渓という頃合いで、倒木下のポイントにウルトラシンキングのミノーを流し込むとズシンという重いアタリがあった。流れが思いのほか速く、ブレークするのではないかと心配であったがラインの強度を信頼して一気に寄せる。これは何とか私のランディングネットに収まってくれた。計測すると55cm。有終の美を飾ることができた。

この溪、本隊はまだ下であると思うので、別の機会にまた探ってみたい。

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July 19, 2023

巨大アメマスの溪

◯画像をクリックすると大きくなります。
◯釣行日 2023年6月中旬
◯YOUTUBE動画リンク  https://youtu.be/oV8-p4Mc8Kg

まだ時期的には早いと思ったが、師匠と巨大アメマスの溪へ訪れた。本当は本流域を狙う予定であったが、前日の雨の影響で水量が多いことが予想された。相談の結果、支流へ潜り込むことを決めた。

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しばらくは、居付きのイワナばかりでアメマスは釣れなかった。とあるポイントで、昨年この流域をご一緒したH氏のことを思い出していた。その友人は、師匠とも共通の友人である。彼はちょっと変わったリトリーブの方法で、ボサ下から豪快にランカーアメマスを引き摺り出していた。その様子を見よう見まねで師匠に実演しながら説明していると、本当にいきなりボサ下からアメマスがぬわっ・・と現れ、ミノーに喰らいついたのだ。これには師匠と共に笑ってしまった。やっぱりH氏は凄い!ということで落ち着いた。

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1本釣れたところで、この流域までアメマスが遡っていることを確信し、スラロームを続ける。釣り人さえ入っていなければ、毎回ランカーサイズのアメマスが群れで定位しているポイントにたどり着く。私が左岸側、師匠は右岸側を攻める。結果は師匠に軍配が上がった。彼のフローティングラパラに65cmのアメマスが水しぶきを上げて喰らいついたのである。師匠のネットの大きさは十分であるが、流れの押しも手伝って片手ではロッドを支えきれない。それで私がランディングのアシスト役に回る。私の昨年のこの流域の記録、63cmをあっさり更新されてしまった。

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相変わらず、流域によってアメマスからのコンタクトにバラつきあったが、ここぞというポイントでは反応があると嬉しい。川幅があまり広くは無いので交代で釣り下ったが、アベレージ45cmから50cmくらい。比較的型も良かったと思う。

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私にも最大のチャンスが訪れる。倒木下のポイントでまずは師匠が1本。その後、私がラパラを流し込むとズシンという重いアタリがあった。それからが大変であった。1.2号のPEがドラグの滑りと共に強烈に引き出される。ブレークするのではないかと冷や冷やであったが、なんとか寄せる。しかし、今度はランディングネットに入らないのである。2度、3度試みるが入らない。そんな私の様子を見兼ねたのか、師匠がネットですくってくれた。60cmにわずかに届かないくらいの砲弾アメマスであった。

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やはり師匠の読みは鋭かった。昔、道東でも半分はまだ海にアメマスが居る状態であっても、お盆の頃には一部のアメマスは川の最上流まで遡っていたから、結構早い時期から川を遡り始める個体も居るのだろう。

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この時期にこの流域に入ったのは初めてであるが、ファーストラン(産卵遡上群)は大型の群れが多く、移動が早くて一気に遡るのだと再認識させられた釣行であった。脱渓の橋が近づくと全くと言ってよいほど釣れなくなった。やっぱり入りやすい所には釣り人が多いのだろう。さて、翌日はどこに行こうか?。とりあえず今晩、師匠と一杯やりながら作戦会議だ。

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July 15, 2023

新緑の西別川釣行 DAY2

◯画像をクリックすると大きくなります。
◯釣行日 2023年6月中旬
◯YOUTUBE動画リンク  https://youtu.be/kuOC4U8h5LU

2日目、予定通りに師匠と上流域を目指した。車が2台あるので入渓、脱渓に1台ずつデポしておく。そうすると効率よく主だった流域を探れる。早速入渓ポイントに向かい、2人で交互にポイントを探りながらスラロームを掛ける。数キャスト目に流れを逆引きしたミノーに黒い影が追う。次の瞬間小気味の良いバイト・・小振りのアメマスが喰らいついた。その後も散発ながらアメマスやイワナからのコンタクトはあるが、釣果は型、数ともに伸びない。入りやすい流域なので、直前に釣り人が入ったのかもしれない。河岸は草が倒れ、釣り人が歩いた?と思われる道がしっかりできていた。極めて渋い状況が続く。

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今年は残念ながら遡上ものの姿は皆無であった。師匠が40cmくらいのアメマスを釣ったが、遡上か居付きかは微妙である。この流域まで遡っていないのなら下流域へ迎えに行きたいところだが、西春別界隈のポイントは、今ではもう入る気が起こらない。観山橋の辺りでさえも既に濁りがひどいのである。西別川は他の山岳渓流のように表層は流れが速くボトムは遅いといった感じではなく、表層からボトムまで同じスピードでずっしりと流れている。今回入渓したのは上流域なので、浅くて問題はないのだが、中流域では流れに押されて深みに入りこむと、もう後戻りできなくなる。そのまま下流に流されるしか術がない。濁っていると深さが確認できず、渡渉の際、更に流されるリスクが高くなる。往年のバイガモ漂う澄んだ西別川への復活を切に願っているのは私だけではないだろう。

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10年前に横浜から中標津に移住した西別川の釣りを愛するT氏の話では、川面全体にバイガモが漂っている、昔ながらの美しい面影を見られるのは最上流域だけであるそうだ。下流域で釣りをしていると牛の糞尿の匂いがして吐き気がするともおっしゃる。まあ、後段の話は誇張が入っているとしても、その雰囲気はわからなくもない・・。牧場からの土砂の流出については行政も気にしているようだが、明確な改善策は打ち出されていないのが実情らしい。

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やっぱり、年々数も型も少なく小さくなっているという感は否めない。上流域は流されるような危険個所も少なく、比較的安心して釣りができるから釣り人も以前に比べると多くなっているようだ。

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師匠が釣り上げた40cmクラスのアメマス。遡上か居付きかは微妙である。

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師匠がウドとワラビが採れるところに連れて行ってほしいとおっしゃるのでご案内した。毎年6月のこの時期に物色しているのだけど、今年は季節の進み方が道東でも早かったらしく、ウドはちょっと遅くワラビが最盛期であった。ワラビ畑に入った直後に風上の藪の方から獣臭が漂ってきたので、二人して大声で叫んだ。まあ、ここはヒグマが徘徊していても不自然ではない。過去には目撃情報もある。標茶町のHPでヒグマ出没状況を見ると、虹別市街にもヒグマの目撃情報があるようだから、西別川で釣りをするなら十分に注意をする必要があるだろう。

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July 08, 2023

新緑の西別川釣行 DAY1

◯画像をクリックすると大きくなります。
◯釣行日 2023年6月中旬
◯YOUTUBE動画リンク  https://youtu.be/UgRV1bRgdy4

毎年恒例の新緑時期の釣り、西別川へ師匠とともに出掛けてきた。私が西別川で初めて釣りをしたのは小学校6年生であるから、今から50年以上前だ(笑)。その頃から私にとって西別川は憧憬のフィールドであった。

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師匠と初めて釣りをしたのも西別川である。今から25年くらい前になるだろうか・・。細かい経緯は当BLOGの昨年の西別川釣行で記したので詳細は省くが、インターネットが全盛となる前のニフティーパソコン通信時代に出会った一人が、その当時釧路在住であった師匠なのである。パソコン通信というのはSNSの元祖である。その頃の私はヤマメオンリーの餌釣り師であった。その私にルアー釣りの面白さを教えてくれたのが師匠ことM氏であったのだ。

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ルアー釣りを始めてから、私の釣りのスタイルは大きく変わった。まず、餌釣りはやらなくなった。次にメインターゲットがヤマメからアメマス・イワナに変わった。ニジマスやブラウンも嫌いではないが、率先して狙いにいくことは現在でもあまり無い。そして魚を持ち帰る習慣、魚籠を持つことが全く無くなったのだ。

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師匠が釣り上げた尺オショロコマ。昔は西別川でもオショロコマがたくさん釣れたが、最近では姿を見ることは珍らしい。

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以前は西春別あたりの中流域に入っていたのだが、10年くらい前からこの中流域の濁りがひどくなっていった。雨の影響ではなく、牧草地や畑から流れ込む土砂の所為であろうと言われている。今では、観山橋辺りから下流でも、ウェーディングで釣り下る度胸は私には無い。今回も虹別橋よりも上流域に入渓したが、車が2台あるので脱渓に1台デポし、入渓へもう1台で乗り合わせ移動した。私も師匠も西別川ではスラローム派(釣り下り)なので、比較的長い距離を歩く流域に潜り込んだ。

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ボーズは無いが、ここ数年釣れる型も数も小さく少なくなったような気がする。数年前から遡上アメマスがなかなか釣れない。居ても数はかなり少ないと思われる。それでも幼少の頃からの憧れの川・・西別川であるから年に最低一回は通わずにはいられない。

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バイガモの花が最盛期を迎えていた。バイガモ溢れる湧き水のスプリングクリーク西別川・・。昔と景観が変わらないのは最上流域のみというのも寂しい気がする。

DAY2へと続く。

 

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July 01, 2023

道南大沼のアメマス釣りファイナル NO4 day3

◯画像をクリックすると大きくなります。
◯釣行日 2023年6月上旬
◯YOUTUBE動画リンク  2023年6月上旬 大沼の釣り~ファイナル~NO4 - YouTube

大沼釣行最終日を迎えた。今年の大沼ファイナル釣行である。帰還日であるので、昼前には上がる予定であった。3日間お世話になったきじひきキャンプ場のバンガロー内を片付け、車に荷物を積み込み大沼に向け出発した。今日は曇りの天気であるが雨は降らなさそうだ。

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とりあえず、前日までと同じポイントに入る。朝入った時には、風は無くべた凪状態であった。本当は1か所では粘らず、時間の許す限りあちこちを転戦しようと考えていたのだけど、ヒグマ騒動で全ての計画を変更せざるを得なかった。東大沼キャンプ場周辺のポイントに入ることはできない。結局3日間、ほぼ同じポイントでロッドを振り続けることになった。

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結果的にはポイントを変えずに一か所で釣り続けたことが功を奏したのかもしれない。過去の釣行では、その日良い釣りができても、次の日は群れが移動してしまって全く釣れないということが多かったと記憶している。今回は、群れは移動しなかったようだ。幸運にもアメマスはずっと同じ場所に定位していてくれた。3日目はベタ凪に近い状況ではあったが、相変わらずコンスタントにアメマスからの反応が続いた。

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5gから14gのスプーンをローテーションしながらの釣りの他、本日はいろいろなルアーを試してみようと思った。ジグミノーのサージャーにミノーのDコン5cmヤマメカラー、さらにはタングステン入りのスピナーまで。沖でいったん着底させて、デッドスローでリトリーブ。時折ストップを掛けてフォールで誘う。アメマスが居ればルアーの種類に関係なくバイトしてきた。

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大沼で初めてニジマスが釣れた。このフィールドにはニジマスは要らない。自然繁殖なら仕方が無いが、密放流なら絶対止めてほしい。

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今回の大沼釣行は本当に運が良かったと思う。型はアベレージ40cmくらいであったが、どのアメマスもすこぶる元気でコンディションが良かった。置戸湖、阿寒湖から始まった私の止水巡りも終了である。次回からは溪にシフトする予定である。

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June 24, 2023

道南大沼のアメマス釣り NO3 day2

◯画像をクリックすると大きくなります。
◯釣行日 2023年6月上旬
◯YOUTUBE動画リンク  https://youtu.be/YKbmZSTJiDM

大沼釣行2日目を迎えた。今日も良い天気である。きじひき高原は今時期、天気予報は晴れでもガス(濃霧)が掛かりやすい地形である。過去にも朝起きると、辺り一面が真っ白で何も見えないという状況に何度も出くわしている。キャンプ場は6時半に開門なので、それまでに朝食を済ませ、身支度を整えて大沼に向かった。

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南側は函館山と市街地が一望できる。函館山とは逆の方角から見る夜景も壮観であった。

Kijihiki3

東側は道南の名峰駒ケ岳と大沼・小沼が一望できる。天気が良いと絶景である。

とりあえず、前日反応が良かったポイントに入った。ただ本日は1か所では粘らず、時間の許す限りあちこちを転戦しようと考えていた。沼全体的には比較的浅いポイントが多いので、底に多少の変化がある深場を探して歩くことが釣果に結びつくのかもしれない。4月から5月半ばに掛けては、まだ水温が低く、ネオプレーンウエーダーは必携であるが、今時期になると水温も上がるようで、ずっと腰まで立ち込んでいても、ナイロンやゴアのウェーダーでも寒さは感じない。

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過去にも大沼で良い釣果が得られたことは稀にあったが、そのポイントに翌日に訪れるともぬけの殻といったことが多かった。今回、昨日の釣果は爆釣と言っても過言では無いだろう。2日目の今日はあまり期待せずに昨日と同じポイントで釣りを開始したのだが、一投目から反応があった。それは残念ながらバラしてしまったが、その後もコンスタントにアタリが続く。アメマスたちはまだこの場所に定位していたようだ。

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5gから14gのスプーンをローテーションしながら沖に放り投げ、なるべくスローでリトリーブ。沖の水深は5mくらいで、底は砂地であるらしく、スプーンを着底させても根掛かりがすることは無い。しかし手前まで引っ張ると大岩がゴロゴロと堆積していて、油断してスプーンを落とし込むと岩に引っかかってしまう。

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Kuma2

前回のエントリーでも記したが、今回は3日も滞在するので、いろいろポイントを探ってみようと考えていた。このポイントでツ抜けを達成し、反応が薄くなってきたので別なポイントに移動することにした。そこで思いもよらないアクシデントに遭遇することになる。この大沼界隈にヒグマが出没したのである。実は前夜、バンガローで七飯の友人から折戸川のアウトレット辺りでヒグマが出欲しているとの情報を聞いた。ここからは数km離れているので問題無いだろうと思ってていたのだが、湖岸通じる遊歩道に真新しいヒグマの糞が落ちていたのである。

もちろん即刻撤収を決めたが、帰路にバードウォッチングの人と出会う。ヒグマの糞があったことを話し注意喚起する。結局その方も私と一緒に来た道を引き返すことになった。自宅に戻ってから知ったのだが、その翌日から人気のある東大沼キャンプ場が閉鎖されたらしい(現在はオープンしている)。また、Yahooニュースで掲載されていたヒグマの糞のフォトは、私が見たものと同じ糞であった。

ここは、背後から沼の湖畔道路をジョギングしたりサイクリングしたりしているカップルや家族連れの声が頻繁に聞こえてくる場所である。インバウンドの人も多い。私は過去に大沼でヒグマの痕跡を見たことは無かった。今回のことで、改めてヒグマはどこにでも存在するという事実を思い知った。

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午後にはまた朝のポイントに戻った。昨日よりも釣れる型は小さかったが、コンスタントに反応は続いた。

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どのアメマスもすこぶる元気が良かった。なかなかランディングネットに収まってくれない。手前まで寄せたアメマスは私の周りを走り回ってラインがウェーダーに巻きつくほどトルクとパワーは強烈である。本日は近場の温泉にも行きたかったので早めに撤収することにする。翌日は最終日。午前中で切り上げる予定であるがどんな展開になるのか楽しみである。今回アタックしようと計画したポイントにヒグマ騒動のため訪れることができなかったのが残念であった。

DAY3へと続く。

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